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最近の発信者情報開示請求について

他のサイトでも取り上げられているような事をダラダラ書き続けるとただの他人の受け売りになってしまうので今回は傍聴してみた感想や判例を見て思った事などについて書いて行きます。

東京地裁でいくつか最近の対ISPの発信者情報開示請求事件を傍聴した感想についてですけど、まぁまず以前言われてたほど無気力裁判は減ったのかな?と言う感じです。

それでも小さいISPの顧問弁護士だと発信者情報開示請求に慣れていなかったり、無気力だったりする事があるのでやっぱり利用者側は大手ISPを利用した方が良いのかなと思う事もありますが。

 

次に原告側について言及したいと思うんですが結構酷い代理人が多いですね。

「書類を期限に間に合わせない」、「第一回弁論なのに甲号証の原本を忘れる」、「書類提出期限を知らない」、「そもそも出廷しない」等…

話に聞いたところによると「代理人は出廷せず原告本人を第一回口頭弁論に出廷させた」なんてとんでもない代理人もいるようですね。あくまで他人に聞いた話ですが。

まぁ色々書きましたけどこれは裏を返せば「発信者情報開示請求について勉強しないまま請け負って裁判をするような新規参入の弁護士が増えた」と言うことにもなります。前回の記事でもチラッと述べましたけど。

2015年の5月出版分の『Law&Practice』P271には「プロパイダ訴訟は競争者が少ないから楽な商売」みたいな事が書かれていますけどこの一年半で間違いなく状況は変わっています。

まぁ実際依頼する時にはそういう弁護士に当たらないよう祈るくらいしか出来ません。

 

因みにここ最近で一番酷いと思った原告代理人は「原告の主張をそのまま通して裁判官から直接このままじゃ開示請求が通らないことを仄めかされても「原告の主張だから」と特に反論もせず口頭弁論を終局させる」とかいう荒業をやってのけた代理人ですね

僕は内心「お前着手金目的で受任したやろこの依頼」と思いながら傍聴してました。

 

次回こそログイン型投稿とamazon開示について取り扱おうと思います。

このブログについて

傍聴やら弁護士のおっかけしてる内に得た知識についてメモ代わりに色々書いて行こうと思います

某弁護士のせいで大分有名になったとは思いますが今回は発信者情報開示請求とは何かと言う話について話をしてみましょう

 

まぁまず誹謗中傷されてる人がいます

ここでなぜか皆よく警察へ行きますが基本的に警察からは「法律事務所にでも行け」と言われます、当たり前です。

で、法律事務所で弁護士と相談すると誹謗中傷の内容と弁護士の質にもよりますが大体は30万前後の着手金を依頼者から貰いつつ「特定して加害者から金をふんだくりましょう」という方向へと進んでいきます

そして実際に特定をする段取りになるとまずはサイトの管理人に該当する書き込みのIPアドレスとタイムスタンプ」を請求します。(裁判所の仮処分が必要な場合は前以て取る)

そして「IPアドレスとタイムスタンプ」を入手したら「この時間のこの書き込みをしたIPアドレスが自分の権利侵害しているので開示してちょうだい」とプロパイダ側に請求を出します。

まぁプロパイダも顧客の信用に係る事なので体裁を考えて基本的に拒否します。

ここでプロパイダ責任制限法(通称プロ責法)をもとに裁判が発生して、勝訴すれば個人情報を入手でき、敗訴すればそのまま終わって30万円は水の泡です。おしまいです。

勝訴したら入手した個人情報で誹謗中傷してる奴を法律で殴って金をゆすり取ります。大体勝訴しますがそこまで金は取れません。

 

で、「結局発信者情報開示請求ってなんなの?」って話ですが、

書き込み者を特定する流れでIPやタイムスタンプをサイト管理者に請求したり、プロパイダに個人情報要求したりしてましたがアレ全部を指して「発信者情報開示請求」と呼びます。

 

ちなみに最近弁護士の間でも使われたりすると言われているパカ弁(パカパカ弁護士の略)というネットスラングですが、本来の意味ではプロパイダに対して開示請求したり損害賠償するのに対して比較的ハードルの低いIPアドレスの開示のみで終えて着手金を奪い去る弁護士のことを指してそう呼んでいました。

良い悪いは置いておき、現在ではそのようなIP開示だけで終える弁護士もごっそり減ったのでネット関連の訴訟全般を取り扱う弁護士に対してそう呼ぶことが増えてきていますね。

しかし最近の東京地裁を見る限りでは発信者情報開示請求を取り扱う弁護士が大分増えているような気がするので直にパカ弁という言葉が死すんじゃないかなぁと思い始めています。

 

次の記事では「ログイン型投稿」「Amazon開示」辺りについて取り扱おうと思っています

 

追記

参考サイト

プロバイダ責任制限法関連情報Webサイト